Project story 01

地域の声を届ける「ラジオ局」

プロジェクトストーリー

Project 01 |
コミュニティFM局 775(ナナコ)ライブリーFM(775 Lively FM®)誕生秘話

その音は、まちによりそう。
電波に乗せるのは、地域への想い。

Member

H. Taneichi

事業統括本部長

2017年入社

M. Nishimura

運営事務局長(契約社員)

2004年入社

Outline

経営難によって閉局を余儀なくされたラジオ局がありました。その際「地域インフラであるラジオ局を潰すわけにはいけない」と立ち上がったのが、当時リゾンの会長だった今は亡き橋本岩樹会長。未知の領域への挑戦。社内から反対の声が上がるなか『地域のために』という信念を貫いた結果、リゾンが経営を引き継ぎ、朝霞市、志木市、和光市、新座市とその周辺地域をつなぐコミュニティFM局『775ライブリーFM 』が誕生しました。

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それは、無謀ともいえる挑戦だった。

前身の『すまいるエフエム』が開局したのは2007年。2018年に志木市のクローバーメディア社へ事業譲渡され、愛称も『クローバーラジオ』へと変更された。それから時は流れ、2020年。クローバーラジオが経営難により閉局するらしい…という知らせがリゾンに届いた。「9月末で停波し、放送の継続を断念せざるを得なくなりました」それは悲痛な知らせだった。各番組で最終回の挨拶があり、閉局の準備が着々と進んでいく。その中で、橋本会長は地域インフラとしてのラジオ局の重要性を強く感じ、なんとかこのラジオ局を残すことはできないかと考えていた。その意思は固く、「経営を引き継ぎたい」と役員たちに伝えたところ、放送業界という未知の領域に踏み込むことへの懸念から、役員たちは強く反対。それでも、諦めるという選択肢はなかった。「地域の活性化にはラジオ局が欠かせない」という信念のもと、ねばり強く説得をつづけた。その熱意は次第に役員の心をうごかし、ついには理解と賛同を得ることに成功。閉局までのタイムリミットが迫るなか、リゾンが経営を引き継ぐことが決定し、同年11月に『 775ライブリーFM 』として新たなスタートを切った。

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災害時にも安心・安全を届けたい。追求したのは防災としての役割。

地域の防災情報発信を強化するべく、2021年5月には朝霞市と“災害時緊急放送に関する協定”を締結。その後、志木市・和光市・新座市とも順に同協定を締結。警察署・消防署とも協定を結び、地域住民を守るため、情報の放送網を構築した。事業統括本部長である種市は、東日本大震災での経験から、防災におけるボランティアの重要性も痛感していた。そこで、2021年8月には和光市社会福祉協議会と “災害ボランティアセンター情報の放送に関する協定” を締結。ボランティアに関する情報を迅速に提供できる体制を整えた。放送では、まず4市の市長に出演を依頼。地域への信頼を高め、地域の魅力や取り組みを発信する番組づくりを進め、今では毎月1週目は朝霞市、2週目は和光市、3週目は新座市、4週目は志木市の情報を届ける番組編成を実施。警察署や消防署の職員に出演してもらい、防犯や防災に関する情報も発信している。徐々に番組数を増やし、放送内容も充実していった。また、地域イベントにも力を入れ、775ライブリーFM主催の『775MARKET(ナナコマーケット)』に至っては、定期開催を実現しており、出店数を前年の45店舗から75店舗へ伸ばす好調ぶりだ。来場者から「ラジオ楽しく聴いています!」と言われることも増え、「775(ナナコ)」が少しずつまちに浸透してきていることを実感している。

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聞いてもらう前に、まずは知ってもらうことから。

スポンサーの獲得は種市が担当し、現在までに63社を獲得。運営事務局長の西村は、出演者の調整や企画イベントなど運営全般に関するサポートをはじめ、ホームページやSNS等での発信や地域密着情報誌『スマイルよみうり』を活用するなど、周知活動も務めている。自分たちだからできることを模索する日々。ある時は自衛官の採用担当者を番組に招き、リゾン本社のコミュニティギャラリーで採用広報を実施。50人もの希望者を集めることに成功した。地元高校の放送部に、リゾンのラジオCM制作の機会を提供したこともある。さまざまな企業や人との出会いが、相乗効果を生みだしている。種市は言う。「すこしずつ認知されはじめていますが、まだまだ。より多くの人に知ってもらうのが目標です。番組内容のさらなるブラッシュアップや受信範囲を拡大させる計画も進行中。これからも地域に愛される番組作りを目指します」…西村もその想いを共有している。「大人から子どもまで、普段交わることのない方たちと知り合えるのは嬉しいです。775(ナナコ)は地域と一緒につくるラジオ局。気軽に出演できて必要とされる。これからも地域によりそう番組づくりを追求していきます」種市と西村が積み重ねてきた挑戦と成果は、地域の人々との絆を深め、愛されるラジオ局を築く原動力となっている。

聞いてもらう前に、まずは知ってもらうことから。
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