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Project story 03
T. Sakamoto
ランドサービス課 課長
2001年入社
T. Ie
ランドサービス課 主任
2012年入社
リゾンでは、高齢化による土地活用問題などに対して『ファーマーズエージェント』という専門部隊を立ち上げ、農地の維持管理をはじめ野菜の栽培支援などを提供している。その他にも定期的に収穫体験イベントを開催することで地域活性化に貢献したり、景観向上のための取り組みを企画したり。幾多の困難を乗り越えながら、さまざまなお困りごとを農業という側面から解決する『ファーマーズエージェント』プロジェクトは誕生した。
01 -
2人が所属する部署は、もともとはP事業部という名称で、リゾンが管理する物件や駐車場周辺の草刈りや草むしりなどをおこなっていた。駐車場の補修工事が増えたことで『植栽営繕課』に改称し、駐車場管理や植栽管理へと業務領域を拡大。その後、高齢化によって土地の活用に困っているオーナー様の支援に力を入れるべく、農事業の拡大に動きだしたタイミングで現在の『ランドサービス課』へ名称変更した。それまで畑の維持管理はやっていたが、野菜の栽培に関してはまったくの素人。まさに手探り状態からのスタートだった。そこで、まずはグループ会社『平成まちづくり研究所』に在籍する農業関係者の指導のもと、ポタジェ(家庭菜園)をつくりあげた。さらに実験として300坪の土地でサツマイモの栽培にも挑戦。どれほどの期間がかかり、どれほど大変なのかを体に覚えこませた。また、トウモロコシなど他の作物にも挑戦。自分たちにできることを模索しながら、少しずつ知識とスキルを磨いていった。高齢化が進むなかで、オーナー様の代わりにトラクターを唸らせて土地を耕したり、野菜を少しだけ作りたいというオーナー様のお手伝いをしたり。徐々にできることの範囲を広げていくなかで『ファーマーズエージェント』は誕生した。
02 -
土地活用というとアパートなどを建てたりするのが主流だが、農業のノウハウを身につけることで「農地として残す」という新たな選択肢を提案することができるようになる。例えば2~3列の畑をつくり、地権者様のアパートの入居者向けの畑として開放したり、野菜の収穫体験イベントを開催したり。子どもの夏休みの自由研究で利用された事例もある。「子どもたちが楽しそうに収穫している姿、土いじりや虫と戯れている姿を見ると、この仕事に携われてよかったと心から思えます」と責任者の坂本は嬉しそうに語った。一方で主任の伊得は、花が好きということを活かしてイベントを企画。特に好評だったのは、事務所前の花壇で開催したブーケづくり体験イベント。たまたまその日に地域のサツマイモ掘りがあり、会場に向かう人たちに芋掘りが終わったらぜひ寄ってください!と呼びかけたところ、50名を超える人が足を運んでくれた。「今でも通りがかったまちの方から、すごく楽しかった!次はいつ開催するの?と声を掛けてもらいます。そういう地域の人たちの笑顔が、明日の活力になります」そう語る伊得の目は、次はどんなことを仕掛けよう!というワクワク感に満ち溢れていた。
※ブーケづくり体験イベントは社内表彰において約900事例の中から、年間1位に選ばれました。
03 -
「まちづくり企業として、今後は野菜づくりだけでなく、景観への取り組みにも注力していきたい」と伊得は言う。事務所前の通りを『楽しい散歩道』にするべく、クリスマスやハロウィンシーズンには、事務所入口を花やイルミネーションで飾ったり、地域のイルミネーションイベントに参加したりしながら、地域の活性化を図っている。定期開催している収穫体験イベントは地域住民からの反応も良く、農業をやりたい!という声も聞かれるようになった。ファーマーズエージェントとして活動するなかで、坂本には印象的だったシーンがあるという。「以前、ある地主様の息子さんにトラクターの指導をしたことがありました。都内で働いていた息子さんが近々実家に戻ってくる予定で、トラクターを覚えたいと。トラクターの運転に悪戦苦闘する息子を見つめるご主人様が、すごく嬉しそうな顔をされていて。こうした親子のつながりを大切にしながら、永続繁栄を実現することが私たちの使命ということを再確認しました。ファーマーズエージェントは通過点に過ぎません。これからも自分たちにできることならなんでもやります」最後にそう語ると頭にタオルを巻きなおし、畑へと向かうのだった。
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